【グローバル・ニュース(メルマガ版)Vol.30】/2013.9.30
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http://www.gtc.co.jp/
━ 今月のラインナップ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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【トピック1】
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書
第1作業部会報告書が公表されました
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【連載】
マネジメントシステム基礎講座(vol.6)
「共通テキスト、逐条解説」
文/(株)グローバルテクノ 研修部 萬木 智
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【トピック2】
ISO27001規格改訂解説コース、好評開催中!
「質疑応答でのフリートークが分かりやすく理解に繋がった」
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【トピック3】
10月&11月開催の「ISO9001審査員向けCPDコース」
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【トピック4】
10月&11月開催の「プライバシーマーク関連コース」
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【トピック1】
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書
第1作業部会報告書が公表されました
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気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書第1作業部
会報告書(自然科学的根拠)が公表されました。本報告書は、2007年
の第4次評価報告書以来6年ぶりとなるもので、この間に出された新た
な研究成果に基づく地球温暖化に関する自然科学的根拠の最新の知
見がとりまとめられています。今後本報告書は「気候変動に関する国
際連合枠組条約」をはじめとする、地球温暖化対策のための様々な
議論に科学的根拠を与える重要な資料となります。
本報告書の主要な結論は以下のとおりです。
【観測事実】
・気候システムの温暖化については疑う余地がない。1880〜2012年
において、世界平均地上気温は0.85[0.65〜1.06]℃上昇しており、
最近30年の各10年間の世界平均地上気温は、1850年以降のどの10
年間よりも高温である。
・世界平均地上気温は数十年にわたって明確な温暖化を示している
が、その中には、概ね十年程度の周期での変動や年々の変動もかな
り含まれている。過去15年(1998〜2012年)の世界平均地上気温の
上昇率は1951〜2012年の上昇率より小さい。
・1971〜2010年において、海洋の上部(0〜700m)で水温が上昇して
いることはほぼ確実である。
・1992〜2005年において、3000m以深の海洋深層で水温が上昇して
いる可能性が高い(新見解)。
・海洋の温暖化は、気候システムに蓄えられたエネルギーの変化の
大部分を占め、1971〜2010年の期間ではその90%以上を占めている
(高い確信度)。
・過去20年にわたり、グリーンランド及び南極の氷床の質量は減少し
ており、氷河はほぼ世界中で縮小し続けている。また、北極の海氷面
積及び北半球の春季の積雪面積は減少し続けている(高い確信度)。
・19世紀中頃以降の海面水位の上昇率は、それ以前の2千年間の平
均的な上昇率より大きかった(高い確信度、新見解)。
【温暖化の要因】
・人間活動が20世紀半ば以降に観測された温暖化の主な要因であっ
た可能性が極めて高い。
・1750年以降の二酸化炭素の大気中濃度の増加は、地球のエネル
ギー収支の不均衡に最も大きく寄与している。太陽放射は20世紀に
わたるエネルギー収支の不均衡にほとんど寄与していない。
【将来予測】
・1986〜2005年を基準とした、2016〜2035年の世界平均地上気温
の変化は、0.3〜0.7℃の間である可能性が高い(確信度が中程度)。
・世界平均地上気温の上昇に伴って、ほとんどの陸上で極端な高温
の頻度が増加することはほぼ確実である。中緯度の大陸のほとんど
と湿潤な熱帯域において、今世紀末までに極端な降水がより強く、
頻繁となる可能性が非常に高い。
・二酸化炭素の累積排出量と世界平均地上気温の上昇量は、ほぼ
比例関係にある(新見解)。
・気候変動は陸地と海洋の炭素吸収を一部相殺してしまうことの確信
度は高い。この結果、排出された二酸化炭素は、大気中により多く残
ることになる。
・海洋へのさらなる炭素蓄積の結果、海洋酸性化が進行するであろう。
なお、今回承認された第1作業部会報告書については、10月中に気
象庁ホームページにおいて日本語訳を公開する予定です。また、報
告書各章の概要等については、IPCCから公表された後、同じく気象
庁ホームページにおいて日本語訳を公開する予定です。
グローバルテクノでは最新の環境情報、また地球温暖化に大きく影
響を与えるエネルギー管理について各種セミナー提供しています。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
★『ISO14001審査員審査員研修コース リフレッシュコース(CEAR承認、1日)』
http://www.gtc.co.jp/semn/iso14000/eqa.html#eqa-r
2013年10月5日(土)大阪 ←締切間近です!
2013年10月19日(土)東京 ←締切間近です!
CEAR登録審査員・主任審査員の方は、1日7時間の受講で15CPD時
間として計上できます。
★『ISO14001審査員CPDコース(CEAR登録CPDコース、1日)』
http://www.gtc.co.jp/semn/iso14000/ecp.html
2013年10月2日(水)大阪 ←締切間近です!
2013年10月18日(金)東京 ←締切間近です!
TC207/SC1/WG5日本代表委員である吉田敬史講師の人気セミナー
です。ISO14001改正の最新情報が得られます。
★『ISO50001審査員資格拡大研修コース(CEMSAR承認、3日間)』
http://www.gtc.co.jp/semn/iso50001/ena3.html
2013年11月27日(水)〜29日(金)東京
2013年12月21日(土)〜23日(月・祝)大阪
★『ISO50001解説コース(1日)』
http://www.gtc.co.jp/semn/iso50001/eni.html
2013年11月7日(木)東京
ISO50001を基礎から学習できます。
★『ISO50001/14001統合・有効活用コース(1日)』
http://www.gtc.co.jp/semn/iso50001/enpd.html
2013年11月8日(金)東京
ISO50001の導入によるISO14001の活性化をご提案します。
上記『ISO50001解説コース』との連日開催になります。
★『ISO50001省エネ診断コース(1日)』
http://www.gtc.co.jp/semn/iso50001/enrv.html
2013年12月13日(金)東京
ビルや工場の事例を交えながら省エネ診断/エネルギーレビューをわ
かりやすく解説します。
★新コース!『BEMS/HEMS解説コース(1日)』
http://www.gtc.co.jp/semn/iso50001/enbh.html
2013年11月22日(金)東京
話題のビル・エネルギーマネジメントシステム、ホームエネルギーマネ
ジメントシステムについてわかりやすく解説します。
text by 澤本
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【連載】
マネジメントシステム基礎講座(vol.6)
「共通テキスト、逐条解説」
文/(株)グローバルテクノ 研修部 萬木 智
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みなさん、こんにちは!台風一過ですっかり秋らしくなり、環境省が提
唱しているスーパークールビズ(9月末迄)・クールビズ(10月末迄)を
実施していると、うっかり風邪をひいてしまいそうなこの頃です。皆様、
くれぐれもお体ご自愛ください(筆者は、例年7月中旬から9月末までお
湯を使わず水浴びすることにしていますが、ついに先週は風邪を引い
てしまいました)。
今回から、これまでのメルマガでもご紹介してきた、マネジメントシステ
ム規格(MSS)「共通テキスト」の逐条解説を始めます。「共通テキスト
って何?」という方は、メルマガのバックナンバーの24号、25号をご覧く
ださい(http://www.gtc.co.jp/mailmagazine/backnumber_index.html)。
このマネジメントシステム基礎講座で「共通テキスト」とは、ISO/IEC専
用業務指針 第1部(第10版)統合版ISO補足指針(第4版)の中の
Annex SL「マネジメントシステム規格の提案」のAppendix 2「上位構造、
共通の中核となる共通テキスト、共通用語及び中核と成る定義」のこと
を指します(長くてスミマセン)。
なお、「共通テキスト」が収録された文書である統合版ISO補足指針
(第4版)は、2013年4月30日に改訂されました。旧版では、この文書
のAnnex SLのAppendix 3に「共通テキスト」が収録されていましたが、
現在はAppendix 2に繰り上がっています(今後も文書の改訂によって、
Annex SL、Appendix 2の位置は変わるかもしれませんのでご注意くだ
さい)。
また、「共通テキスト」は、日本規格協会の「マネジメントシステム規格
の整合化動向」のwebページで公開されています。
http://www.jsa.or.jp/stdz/mngment/mngment03.asp
このページの「ISO MSS上位構造、共通テキスト及び共通用語・定義
(英和)」をクリックすると、対訳資料を閲覧できます(なぜだか印刷で
きない設定になっています、寂しいですね)。
さて、今回の連載は箇条1から箇条10のうちの「3 用語及び定義」をさ
らっとご紹介します。「共通テキスト」では、ISOが発行する各マネジメ
ントシステム規格で用いられる用語とその定義についても整合化を図
るために、22個の共通の用語と定義を収録しています。
3.01組織、3.02利害関係者、3.03要求事項、3.04マネジメントシステム、
3.05トップマネジメント、3.06有効性、3.06効率、3.07方針、3.08目的、
3.09リスク、3.10力量、3.11文書化した情報、3.12プロセス、
3.13パフォーマンス、3.14アウトソース(外部委託)、3.15監視、
3.16測定、3.17監査、3.18適合、3.19不適合、3.20修正、
3.21是正処置、3.22継続的改善
これらの用語の定義の内容は、ISO9000(品質マネジメントシステム−
基本及び用語)、ISO14050(環境マネジメント−用語)に載っていたも
のとあまり変わりません(ほっ)。リスク(=不確かさの影響)、パフォー
マンス(=測定可能な結果)などは、要求事項を理解する際に注意が
必要な用語です。
ちなみに、用語の定義はそれぞれのマネジメントシステム規格の中に
記載しても、別の文書に記載して参照してもよいことになっています。
ISO9001、ISO14001のCD(委員会ドラフト)では、用語の定義はすべ
て規格の中に記載されていますが、9月25日に発売されたばかりの
ISO27001(発行日は10月1日)では、「ISO27000参照」となっているの
で、別途 ISO27000規格を購入して読まないとISO27001を正しく理解
できないということになっています。さすがISOは商売上手ですね。
それぞれの用語の定義についての解説、さらに「予防処置という語が
なぜ入っていないのか?」などについては、近日中にグローバルテクノ
のwebサイト(http://www.gtc.co.jp/iso/news1.html)で詳しく説明いた
します。共通テキストの解説、「逐条解説+α(Q&Aも掲載)」コーナー
を開設予定です!
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【トピック2】
ISO27001規格改訂解説コース、好評開催中!
「質疑応答でのフリートークが分かりやすく理解に繋がった」
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ISO27001:2013は、2013年秋にISO規格として正式発行される予定で
す。本セミナーでは、現役のISMS主任審査員が改訂内容(ISO/IEC
FDIS27001:2013)を解説します。改訂内容の解説と改訂に伴う認証取
得企業がこれから対応すべきことを解説いたします。ご参加いただい
た方からは、「規格改訂前後で内容がまとめられ分かりやすい」、「規
格解釈が充実していた」、「旧版との比較が細かく理解できた」、「説明
が丁寧」、「質疑応答でのフリートークが分かりやすく理解に繋がった」
などの声をいただいております。
★『ISO27001規格改訂解説コース(半日)』
http://www.gtc.co.jp/semn/isc/isk.html
2013年10月24日(木)東京、2013年11月8日(金)東京
2013年12月10日(火)東京
受講料 \10,500(税込)/時間 13:00〜16:30
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【トピック3】
10月&11月開催の「ISO9001審査員向けCPDコース」
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★『ISO9001審査員ブラッシュアップコース(1年分CPD対応、土日開催2日間)』
http://www.gtc.co.jp/semn/iso9000/cp.html
2013年11月2日(土)〜3日(日)東京
主任審査員及び審査員の方が主な対象。参加者相互の意見交換に
よって、様々な着眼点や考え方を学ぶ研修スタイルを採用。
★『ISO9001審査員CPDコース(1年分CPD対応、平日開催2日間)』
http://www.gtc.co.jp/semn/iso9000/cpd.html
2013年10月10日(木)〜11日(金)東京
2013年11月7日(木)〜8日(金)名古屋
2013年11月18日(月)〜19日(火)東京
日ごろ審査機会の少ない審査員の方、特に企業にお勤めの審査員補
の方のCPDに最適なコース。
★『QMS CPD 5時間コース(1年分CPD対応、1日)』
http://www.gtc.co.jp/semn/iso9000/cpd5.html
2013年10月25日(金)東京、2013年11月19日(火)大阪
2013年11月21日(木)東京
JRCA登録のQMS審査員補に必要な5時間分のCPDに対応するコース。
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【トピック4】
10月&11月開催の「プライバシーマーク関連コース」
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★『プライバシーマーク審査員研修コース(JIPDEC認定、5日間)』
http://www.gtc.co.jp/semn/isc/pma5.html
2013年10月7日(月)〜11日(金)東京
財団法人日本情報経済社会推進協会(通称JIPDEC)のプライバシー
マーク審査員研修コース認定基準に基づき開催する、審査員補育成
を目的としたコース。
★『プライバシーマーク審査員フォローアップ研修(JIPDEC認定、1日)』
http://www.gtc.co.jp/semn/isc/pmf.html
2013年10月17日(木)東京、11月7日(木)東京
★『JISQ15001構築実践コース(2日間)』
http://www.gtc.co.jp/semn/isc/pcm.html
2013年11月21日(木)〜22日(金)大阪
「個人情報保護法とは」、「プライバシーマークとは」、「JISQ15001と
は」という基礎レベルから、構築整備、運用手法が身にのつく短期集
中研修。
★『JISQ15001内部監査員養成コース(1日)』
http://www.gtc.co.jp/semn/isc/pia.html
2013年11月20日(水)大阪
JISQ15001要求事項に沿った内部監査の実務について解説。
★『個人情報保護管理者・監査責任者・推進者コース(1日)』
http://www.gtc.co.jp/semn/isc/pmb.html
2013年10月18日(金)東京、2013年11月29日(金)東京
個人情報保護マネジメントシステムに必要な事項とは何かを、個人情
報保護管理者・監査責任者・推進者の立場から習得。
★『プライバシーマーク審査チェックリストの解説コース(1日)』
http://www.gtc.co.jp/semn/isc/pmc.html
2013年10月28日(月)東京
プライバシーマーク審査チェックリスト(PMS文書・PMS運用状況・安全
管理措置)について、プライバシーマーク主任審査員の講師が解説。
★『JISQ15001リスク分析コース(1日)』
http://www.gtc.co.jp/semn/isc/pmr.html
2013年10月29日(火)東京
プライバシーマーク付与認定制度のおける「個人情報の特定」から「リ
スク分析」について、プライバシーマーク主任審査員の講師が解説。
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やっと涼しくなりました。気づけばもう10月。紅葉&山登りに最適なシ
ーズン到来ですね。毎度、登山と言えば高尾山!しか思いつきません
ので、「全国の初心者におすすめの山」を探してみました→天上山(山
梨)、安達太良山(福島)、金時山(神奈川と静岡の境)、大山(鳥取)、
葛城山(奈良)、ポンポン山(京都と大阪の境)、湯の丸山(長野)、車
山(長野)、大台ケ原(奈良)、茅ケ岳(山梨)、鳥海山(秋田)、深山
(京都)、剣山(徳島)、くじゅう連山(大分)、筑波山(茨城)、天拝山
(福岡)、二上山(大阪と奈良の境)、三頭山(東京)。今から計画され
てはいかがでしょうか?
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