【グローバル・ニュース(メルマガ版)Vol.5】 2011.8.26
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
http://www.gtc.co.jp/
━ トピックス━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
--------------------------------------------------------------
【注目トピック1】
CEMSARがISO50001審査員資格基準を公表!
--------------------------------------------------------------
【注目トピック2】
品質マネジメントシステムを効果的に活用するために
--------------------------------------------------------------
【注目トピック3】
役に立つISO 9001/新しい視点からの規格解説【第1回】
連載スタート!!(全9回)
--------------------------------------------------------------
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
────────────────────────────────
【注目トピック1】
CEMSARがISO50001審査員資格基準を公表!
────────────────────────────────
(財)省エネルギーセンター エネルギーマネジメントシステム審査員評
価登録センター(CEAMSAR)が、エネルギーマネジメントシステム規格
「ISO50001」(EnMS)の審査員資格基準を公表しました。
●審査員資格基準の概要
・審査員資格、学歴、研修コースの修了(下記研修コース概要参照)、
筆記試験などは、JRCAやCEARと同様です。
・業務経験は、技術的、管理的又は専門的立場での業務経験を5年以
上(高専卒以上の場合は4年以上)。そのうち2年以上のエネルギーマネ
ジメント分野の業務経験が必要です。具体的には、下記(1)〜(4)に関
わるエネルギーマネジメント分野の知識及び技能に係わる業務経験が
必要です。
(1)再生可能エネルギーを含む電気、燃料、蒸気、熱、圧縮空気及びそ
の他の類似の媒体を使用する設備の開発、維持、新設、改造及び撤去
に関わる業務分野。
(2)エネルギー使用の方法の改善及び監視に関わる業務分野。
(3)エネルギー使用の計画、エネルギー需給管理及びエネルギーの調
達に関わる分野。
(4)エネルギー使用に伴って生じる環境負荷に関わる設備の開発、維
持、新設、改造、撤去並びに環境負荷の改善及び監視に関わる業務分
野。
・審査経験は審査員及び主任審査員に求められます。なお、QMS/EMS
からの資格拡大の場合、QMS/EMSでの審査経験も認められます。
・また、力量の確認として以下が必要です。
審査員補:個人的特質に関する推薦(所属組織の責任者等)
審査員:審査力量に関し、EnMS主任審査員の推薦、又はEnMS審査力
量に関するレポートによる確認
主任審査員:リーダー力量に関し、EnMS主任審査員の推薦、又はEnMS
審査力量に関するレポートによる確認
●審査員研修コースの概要
CEMSAR審査員登録に必要な研修コースには以下の3コースがありま
す。ご自身の資格に合わせていずれかを選択できます。
フォーマルコース:審査員資格等をお持ちでない方を対象とした40時間
以上のコース(例:5日間コース)
資格拡大コース:JRCA/QMSまたはCEAR/EMS審査員(補)資格をお
持ちの方を対象とした24時間以上のコース(例:3日間コース)
特定研修コース:以下のいずれかによってエネルギー管理の専門性を
認められる方を対象とした24時間以上のコース(例:3日間コース)
1)エネルギー管理士の資格を有する方
2)技術士又は電気主任技術者の資格を有するとともに省エネ法などに
おける公的義務による選任に基づいて2 年以上継続してエネルギー管
理活動に携わった実績を有する方
上記審査員資格基準及び審査員研修コースの詳細につきましては、
CEMSARホームページをご覧ください。
http://www.eccj.or.jp/cemsar/index.html
なお、グローバルテクノでは「ISO50001審査員資格拡大研修コース
(ENA3)」(3日間コース)の受付を開始しております。皆様のお申込みを
お待ちしております。
日程:東京 2011年10月22-24日、10月26-18日、11月25-25日、大阪
2011年12月23-25日。コース詳細は、弊社ホームページをご覧ください。
http://www.gtc.co.jp/semn/iso50001/ena3.html
(フォーマルコース及び特定研修コースにつきましても検討中です。詳
細は決定次第、弊社ホームページ及びメルマガにてお知らせいたしま
す)
EMSグループ:澤本
────────────────────────────────
【注目トピック2】
<品質マネジメントシステムを効果的に活用するために>
────────────────────────────────
マネジメントシステムとは、「方針及び目標を定め、その目標を達成する
ためのシステム」(JIS Q 9000 3.2.2)と定義されています。経営者が決
めた方針に沿って具体的な 目標が設定され、その目標を組織が一丸と
なって達成するためのシステムといえるでしょう。逆に言えば、「方針・目
標があいまいで、目標の達成がおぼつかない」組織は、マネジメントシス
テムを効果的に構築・運用できていないということになるかもしれません。
ところで、組織の経営者は、なぜ品質マネジメントシステムに取り組むこ
とを決意したのでしょうか?
JIS Q 9001の序文には「品質マネジメントシステムの採用は、組織の戦
略上の決定によることが望ましい」とあります。経営者は、おそらく、何ら
かの戦略や期待のもとに品質マネジメントシステムに取り組むことを決
めたはずです。また、その目標を達成したときの様々な成果をも期待し
ているはずです。経営者が描く組織の戦略、方針、目標が、組織内、とく
に管理責任者、部門の推進者・リーダーにうまく伝わっていなければ、目
標の達成はおぼつかないのではないでしょうか。
・・・あなたの組織の経営者の戦略・方針は、管理責任者・推進者にうまく
伝わっていますか?
顧客のニーズと期待は刻々と変化し、技術の進歩や市場の変化に応じ
て、組織が顧客に提供する製品・サービスの質の向上はもちろん、組織
のマネジメントシステムとその中のプロセスの有効性を継続的に改善す
る必要があります。組織の周囲環境の変化というリスクは、組織の発展
と革新の好機でもあります。環境変化に応じて、品質マネジメントシステ
ム内の各プロセスが本来の目的を果たすことができるかどうかを分析し、
必要に応じてプロセスを変更することが組織の存続に関わることだと思
います。
グローバルテクノでは、マネジメントシステムとは「本来、組織の目標を
達成するために構築・運用しているものである」という視点に立ち戻って、
品質マネジメントシステムを効果的に活用していただくために、管理責任
者・推進者の方のためのアドバンスコースを開催します。
【MRA】ISO9001管理責任者・推進者アドバンスコース
http://www.gtc.co.jp/semn/iso9000/mra.html
2011年9月16日(金) 東京開催
このコースでは、品質マネジメントシステム内のプロセスが、目的を達成
するのにふさわしい手段として運用されているかどうかを分析し、組織の
方針・目標が変化するときのプロセスの変更、有効性評価と改善につい
て、ワークショップ形式で討議を進めていきます。
MRAコース開発担当:萬木
────────────────────────────────
【注目トピック3】
役に立つISO 9001/新しい視点からの規格解説【第1回】
国際システム審査株式会社
審査部長 黒岩 和典
────────────────────────────────
グローバルテクノメルマガ会員の皆様、はじめまして。私は、グローバル
テクノの関連会社である、JAB認定審査登録機関、国際システム審査
(株)の審査部長、黒岩和典と申します。今回から、このメルマガの紙面
をお借りして、皆様に、「役に立つISO 9001/新しい視点からの規格解
説」と題して、連載をさせていただきたいと思います。
このメルマガを読んでいただいている皆様は、おそらくISO 9001規格を
読まれた事があり、その内容をご理解いただいていると思いますが、皆
様以外の、ISO 9001規格に余り馴染みの無い社員の方々にとって、そ
の文章は非常に分かりづらく、たとえそれが品質マニュアルという形に翻
訳されていたとしても、理解しづらい内容であることには変わりないので
はないでしょうか。
ISO 9001規格がなぜ分かりづらいのか、品質管理の関係者らしく、ナゼ
ナゼ分析をしてみると、その真の原因の一つが、"規格の要求事項には、
目的が書かれていない"という点にたどり着くのではないかと思います。
規格は、何々をしなければならない! 何々をしなければならない!・・・・
と、4.1項から8.5.3項まで、びっしりと、"何々を・・・"という事が記述されて
います。しかし、なぜ、何のためにそれをしなければならないのか、その
要求事項の"目的"は殆ど書かれていません。であるならば、ISO 9001
規格要求事項が、どのような状態を実現することを意図しているのか、
即ち、要求事項の目的を記述すれば、非常に分かり易いものになるので
はないでしょうか。
世界中から選ばれた優秀な方々が作ったISO 9001規格ですから、意味
のない事や無駄なことを要求していると言うことは絶対にありません。規
格の要求事項は、ごくごく当たり前の、且つ、非常に大切な事を要求して
いるはずです。それを、これから皆さんと一緒に、少しずつ、紐解いてゆ
こうではありませんか。
第一回目の今日は、"4.1 一般要求事項"の解説をしたいと思います。
「4.1一般要求事項」
全従業員及び関係者が、会社の経営管理・業務管理の仕組みの全容を
理解できるように、仕事をプロセスでとらえて、フローチャート等を使って
見える形に表現します。各プロセスを正しく効果的に運営・管理するため
に必要なルール、手順等を決めます。各プロセスのPDCAを回し、パフ
ォーマンス(仕事の成果・結果)を継続的に改善します。以上の活動を通
じて、経営者の立てた経営方針・経営目標を全社一丸となって達成しま
す。※4.2項以降がその詳細になります。
<用語>
経営管理・業務管理の仕組み=品質マネジメントシステム・・・と、こんな
具合になります。いかがでしょうか。ISO 9001 4.1項の規格本文と読み比
べてみてください。これなら、一般の社員の方にもご理解いただけるので
はないでしょうか。
今回から、計9回の連載をさせていただきますが、この連載が終了した時
点では、「新しい視点からの分かり易い規格解説書」が完成し、"役に立
つISO 9001"の実現に向けた有効なツールとなるものと確信しておりま
す。今後とも、よろしくおつきあいをお願いいたします。
|