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グローバルテクノ メールマガジン Vol.6


【グローバル・ニュース(メルマガ版)Vol.6】/2011.9.20
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http://www.gtc.co.jp/


━ 今月のラインナップ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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【トピック1】
資源エネルギー庁が「ISO50001」を入札加点要件に
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【トピック2】
FSSC22000とISO22000シリーズの動向
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【連載】
役に立つISO 9001/新しい視点からの規格解説
第2回 「4.2 文書化に関する要求事項」
文/国際システム審査株式会社(ISA) 審査部長 黒岩 和典
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【注目セミナー】
ISO9000審査員研修コース(福岡)/講演会と交流会(大阪)、他
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【トピック1】
資源エネルギー庁が「ISO50001」を入札加点要件に
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8月31日、資源エネルギー庁は総合評価落札方式の委託事業(調査、広
報、研究開発等)の評価項目に、エネルギーマネジメントシステム規格
(ISO50001)の認証取得の有無を加点要件として加えることを公表しまし
た。

これは5月13日に公表された「夏期の電力需給対策」(電力需給対策
本部決定)において、「今夏に策定される予定のエネルギー管理システム
規格について、その認証取得を政府調達の際に考慮すること等を通じて、
活用を促す」との記載に対して、資源エネルギー庁が当面の対応方針と
して公表したものです。

ISO50001認証取得の有無を評価加点に加えた入札はすでに9月から開
始されており、今後さらに拡大していくことが予想されます。

「夏期の電力需給対策」で示されたとおり、7月1日に電気事業法第27条
が発動され、契約電力500kW以上の大口需要家に対して最大15%の電力
使用制限が実施されました。その結果、東京電力では今夏の電力需要
は昨夏と比較して、高気温の発生時には900万kW〜1,000万kW程度低い
水準となり、需給の安定を確保することができたとのことです。

9月9日に使用制限は解除されましたが、引き続き努力目標として15%の
需要抑制を政府は呼びかけています。そのためにも今夏以降の中長期
的な需要対策として省エネルギーの一層の推進が必要となります。省エ
ネ機器等の設備導入はもちろん、特に運用面でのシステマティックな取
組みが不可欠となることは想像に難くありません。

ISO50001は単なる節電対策を超えて、組織にとって持続可能なエネルギ
ーパフォーマンスの改善に寄与するシステムとして大きな期待がかけら
れています。

(株)グローバルテクノでは、下記のISO50001関連セミナーを実施してい
ます。皆様のお申込みをお待ちしております。

★『ISO50001解説コース(1日通学)』
http://www.gtc.co.jp/semn/iso50001/eni.html

★『ISO50001審査員資格拡大研修コース(3日間通学)』
http://www.gtc.co.jp/semn/iso50001/ena3.html

text by 研修部 澤本


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【トピック2】
FSSC22000とISO22000シリーズの動向
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2005年9月に発行されたISO22000は、食品安全に関する4つの主要素
(相互コミュニケーション、システムマネジメント、前提条件プログラム、
HACCP原則)規定しています。しかしながら、前提条件プログラム(PRP)
についての具体的な要求事項が規定されていないということで、普及が
なかなか進まない面がありました。

食品の製造・物流・販売のグローバル化が進む中、ベルギーにある非営
利団体GFSI(Global Food Safety Initiative)がFSMSに関する認証規格を
ベンチマークし、それらを承認することで、GFSI承認規格の認証を受けて
いれば、規格の種類に関わらず同等の安全性・信頼性があるとみなす動
きが加速しています。

2011年9月現在、製造業向けのGFSI承認規格は、BRC、Dutch HACCP、
FSSC22000、GAA、GRM、IFS、SQF、Synergy22000など8つの規格に加
え、一次生産者向けの3つ、一次生産・製造業の複合規格1つの認証規
格が承認されています。中でも、FSSC22000、Synergy22000は、ISO
22000のPRPを補完するために作られたPAS220(ISO22002-1)との複合
認証という形態をとっています。

国内でも、日本コカ・コーラ社が全国28のボトリング工場でFSSC22000の
認証を取得するとともに、サプライヤー170社にも認証取得を要求するな
ど、また、イオングループはPB製品のサプライヤーに認証取得を推奨す
るなど、認証取得の動きが急速に進んでいます。なお、製造業以外にも、
ISO22002-2(食品サービス)、ISO22002-3(農業生産)、PAS223(包装資
材)などの規格化が進められています。

これまで食品産業におけるPRPは、CODEXの食品規格に順じて各国政
府が法規制化を進めてきました。国内では各自治体が厚労省のガイド
ラインに準拠した条例を制定して、食品関連企業がそれを順守すること
で安全性・信頼性を確保してきたという経緯があります。GFSI承認規格
の認証に向けた動きが活発化するなか、中小規模の組織にとっては認
証への取組みや審査コストなどの負担が増えることも予想され、それに
見合った成果を出すことが望まれると思います。

★『ISO22000食品安全チーム・推進者コース(2日間通学)』
FSMS関連の最新情報の紹介、最近の食品事故をもとにしたケーススタ
ディ、ISO22000規格の要点(CCPとOPRPの違い等)、ISO22002-1の概
略についてワークショップ形式で進めます。JFARB/IRCAのCPD(15時
間)を満たすコースです。
http://www.gtc.co.jp/semn/fsms/fcp.html

text by 研修部 萬木


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【連載】
役に立つISO 9001/新しい視点からの規格解説
第2回 「4.2 文書化に関する要求事項」
文/国際システム審査株式会社(ISA) 審査部長 黒岩 和典
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第2回目は、“4.2 文書化に関する要求事項”の解説をしたいと思います。
ISO 9001規格要求事項が、どのような状態を実現することを意図してい
るのかということ、即ち、要求事項の目的・意図に焦点を当てて記述して
あります。

「4.2 文書化に関する要求事項」

「4.2.1 一般」
経営管理・業務管理の仕組みを構築・運用するには、「文書」の作成・管
理は避けて通れない課題です。企業の規模、業務の内容、要員の力量
などにより、同じ業種であっても、必要な文書化の程度は、異なってきま
すが、どのような企業でも、最低限、次の文書は必要となります。

(1)組織の将来像(品質方針)、目標
   ※詳細は、5.3、5.4.1項
(2)経営管理・業務管理の仕組みの全容を記述した文書
   ※詳細は、4.2.2項参照
(3)以下の6つの重要な業務に関する手順
   文書管理、記録の管理、内部監査、不適合製品の管理、是正処置、
   予防処置
(4)当然ですが、上記(1)〜(3)の文書だけでは不十分です。自社で必
   要であると判断した文書は、作成しなければなりません。

<補足>
全ての手順を文書化する必要はありません。少人数職場やベテラン作
業者が多い職場と、多人数職場や新人が多い職場では、同じことをする
のに必要な文書の量や中身は違ってくるのが当然です。「文書化」とは
必ずしも「文章化」ではありません。ルールを表すのに、フローチャートや
図、写真なども有効に活用しましょう。小規模の組織などで、帳票を見れ
ばやるべき仕事の中身や順番が分かれば、あえて規定を作る必要は無
いかもしれません(帳票がある=手順の文書化 となり得る)。メリットが
あれば電子化によりペーパーレス化を促進します。

「4.2.2 品質マニュアル」
経営者を含む全従業員、協力会社などの関係者、場合によってはお客
様が、当社の経営管理・業務管理の仕組みの全容を理解し実行し易く
するために、経営管理・業務管理の仕組みの全容を記述した文書を作
成し、活用し、必要に応じて見直します。

「4.2.3 文書管理」
世の中の変化、仕事の変化(改善)に伴って、使用する文書も当然変更
されることになります。適切な文書が、必要な時に確実に使用できるよう、
文書管理の手順を定めて(文書化し)実行します。

<補足>
制定されてから数年経っても、一度も改訂されていない規定類は、使わ
れていない不要な規定かもしれません。

「4.2.4 記録の管理」
必要な記録に関して、適切に保管し、使用したいときに探し出せて使用
できるよう、記録の管理の手順を定めて(文書化し)実行します。

<補足>
この項では、記録の管理方法を規定しています。どのような記録をどれ
だけ残すかは、各業務の中で決定します。記録を残す主な目的としては、
(1)保険 と(2)改善 の二つがあります。(1)の“保険”とは、問題発生時
などに備えて、後で追跡、解析、証明などができるように記録を残すもの
で、何も無ければ一度も使わずに廃棄する場合もあります。
(2)の“改善”とは、記録(データ)を積極的に集計、分析して、問題点、
改良点等を発見し、改善に役立てるものです。ISO 9001規格が各項目
の中で要求している記録は、基本的には、(1)の目的に該当する記録
であるといえます。それぞれの業務のリスクや顧客の要求、期待などに
応じて、目的(追跡、解析、証明、改善 など)が達成できる記録の管理
方法を検討し、最適な記録の管理方法を決定する必要があります。

〜次号へつづく〜

国際システム審査株式会社(ISA)
http://www.isa-cb.co.jp/


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【注目セミナー】
ISO9000審査員研修コース(福岡)/講演会と交流会(大阪)、他
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10月17日〜21日、福岡開催!
★『ISO9000審査員研修コース(JRCA承認/IRCA認定)』
http://www.gtc.co.jp/semn/iso9000/las.html

10月12日〜14日、東京開催。QMS審査員コース合格修了者対象
★『ISO14001審査員資格拡大研修コース(CEAR承認)』
http://www.gtc.co.jp/semn/iso14000/eqa3.html

10月1日東京、10月8日大阪開催。
★『ISO14001審査員研修コース リフレッシュコース(CEAR承認)』
http://www.gtc.co.jp/semn/iso14000/eqa.html#eqa-r

10月20日、東京開催。好評、現在申込多数!
★『JISQ15001内部監査員養成コース』
http://www.gtc.co.jp/semn/isc/pia.html

10月8日〜10日、大阪開催。好評、現在申込多数!
★『OHSAS18001審査員資格拡大研修コース(IRCA認定)』
http://www.gtc.co.jp/semn/ohsas/ohsla.html

11月12日、大阪開催 「講演会と交流会」(参加費 3000円)
★今年の講演は『営業、販売、サービスを活かすためのQMS』
http://www.gtc.co.jp/semn/homecomingday/index.html


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