内部監査の目的は、“組織の環境マネジメントシステムを改善する”ことです。また、内部監査には、省エネ、省資源、廃棄物の減量化・再資源化等の改善方法の解明や技術力の向上といった外部監査（審査）にはないメリットがあります。本コースは、そのような内部監査の目的達成やメリットが発揮できる内部監査員の養成を意図しております。

第1日目は、規格の解説と条項毎に用意されたクイズによって、難解な規格の意図が理解できるように構成されています。特に、2015年改訂版のポイントの一つであります「リスク及び機会」についての理解も深まります。第2日目は、ISO19011監査の指針に則った監査の手順を学んだ後は、不適合判定演習並びに是正処置要求書作成と実践的演習で構成されています。その他、ISO14001審査員研修コース受講される方の事前学習コースとしてもお勧めいたします。本コースは、全国5都市で開催をしておりますので、最寄りの会場での受講をお待ちしております。

内部監査をみれば、EMSのパフォーマンスが分かるとさえ言われます。 しっかりとした内部監査はEMSの継続的改善に不可欠のものだからです。 その内部監査は、内部監査員の「力量」に大きく依存します。

本コースは、ISO14001規格を分かり易く解説するばかりでなく、ケーススタディによる演習問題をとおして実践的に規格理解を促進するカリキュラムを構成しており、内部監査員に求められている「力量」の習得をサポートするものとなっています。また、EMSの基礎コースとしても活用いただけるものです。受講をお待ちいたしております。

環境マネジメントシステム（EMS）は、環境配慮の経営管理システムで、内部監査員はシステム、順法性、パフォーマンスを向上させるために重要な役割を果たします。審査機関も(1)受審企業の審査の結論、(2)内部監査の信頼性、(3)マネジメントレビューの有効性、(4)組織が決めた環境目標を達成するためのマネジメントシステムの能力、(5)コンプライアンスの観点から審査を実施しております。

本コースでは上記の審査機関の審査の観点を理解し、ISO14001のシステム規格とISO19011の監査の規格を、講義（理解する）、演習（考える）、ロールプレイ（実践する）の3本立てで解説していきます。講師は環境問題の背景や、ISOの規格をわかりやすく、特に著しい環境側面の重要性を強調しながら、要求事項、監査の流れ、システマチック（つながった監査）の実施方法などについて解説していきます。そして実践的な演習で、実際のISO14001内部監査さながらの体験をすることができ、講義内容の確認のみならず、実践的なスキルを効率的に習得できます。

ISO14001を導入して活動が停滞した企業、組織のマネージャー、環境推進部門の方、内部監査員になられる方に最適なコースです。力量のある内部監査員を養成し、利益を上げ、かつ環境にやさしい会社を経営していきましょう。