(公財)日本適合性認定協会(JAB)は2007年からFSMS(食品安全マネジメントシステム)の認定事業を推進していたが、さらに食品の安全の確保という重要な事項に対する社会の広いニーズに応えるため、ISO
22000:2005にBS PAS 220:2008(食品製造に対する食品安全のための前提条件プログラム)を組み合わせたFSSC 22000の認定サービスの準備を開始すると昨年12月末に発表していたが、本年3月22日付で7月の予定で認定事業を開始することを公表した。
グローバル・ニュース前号でも紹介したように、FSSC 22000(Food
Safety System Certification)とはオランダに事務所を持つFFSC(Foundation for Food Safety Certification)
が開発したスキームで、世界的な食品流通に大きな影響力を持つGFSI(食品安全イニシアチブ)により承認されたスキームの一つ。このようなスキームが開発された理由は、要は「食の安全」を含め、食品業界で最も重要な「前提条件プログラム(PRP)」がISO 22000では十分ではないという判断が背景にあるためで、そのためBS PAS 220:2008またはISO 22002-1:2009を加えたスキームとなっている。なお、JABでは認定申請の受付開始時期については、追ってウエプサイトで案内するとしている。(グローバル・ニュース No.12より)
(公財)日本適合性認定協会(JAB)は3月3日、2010年11月1日に発行されたISO26000 Guidance on
social responsibility(社会的責任に関する手引)についての注意・確認のための文書を発表した。これはISOがISO26000の規格開発者として、この規格が認証を目的としたものではなく、認証のために用いてはならない旨の注意文書を発信したことを受けてのものである。
食品安全マネジメントシステム規格であるISO22000の発行は2005年9月であるが、最近になり食品業界ではFSSC22000が話題となっている。このFSSC22000とはFood Safety System Certification
22000の略で、EU食品・飲料産業連合(CIAA)の支援のもと、2004年に設立されたFFCC(Foundation for
Food Safety Certification)により開発されたもので、以下の構成になっている。