〜講師より〜
ISO 14001の2015年改正版への認証の移行期間が終了し、組織も認証機関も2015年版に基づく運用に切り替わっています。しかしながら、1996年版、2004年版と約20年続いた過去の規格の考え方や要求事項への対応の経験や慣行から脱却し、新たな考え方を理解して新規要求事項の意図に沿った対応に真に変わってゆくには組織も認証機関もさらなる時間を要するのではないでしょうか?
移行審査で認証が継続されても改正14001の要求事項に対してすべて正しく対応しているとは言い難いものがあります。なぜなら審査員の理解度、審査技術も決して満足できる状態には未だ達していないからです。
今年度は、これまでの本コースでのグループ討議や質疑などを通じて浮かび上がってきた2015年改正の中でも、その意図の正しい理解と実務的な対応が特に難しいと思われる課題を取り上げ、改正規格の意図と意味を再度詳しく解説し、具体的な課題と対応事例について紹介します。