5月23日〜28日に開催されたTC207/SC1/パナマ総会WG5においてISO14001 CD.2のコメント処理とDIS起草が完了しました。この結果、ISO14001改正作業をDIS段階に進めることが決定し、6月27日付けでDISが登録されました。国内では7月1日にISO/DIS 14001販売が開始され、7月2日には関係機関へのコメント照会も開始されました。
CD.2に対しては1,588件のコメントが寄せられ、2014年2月のWG5パドヴァ会合に加え、パナマ総会WG5会合の会期を大幅に延長して審議が行われました。その結果、「著しい環境側面」と「リスク及び機会」の関係、バリューチェイン関連の要求事項など、CD段階における懸案事項について整理されています。
今後の改正スケジュールは以下のとおりです。発行時期は当初の予定から1ヶ月程度の遅れを見込んでいます。
2014年7月1日:DIS回付
2014年9〜11月:DIS投票
2015年2月:FDIS回付
2015年4〜5月:FDIS投票
2015年6〜7月:改正ISO14001発行
また、IAF(国際認定フォーラム)ではISO14001認証の移行期間について3年間とすることが今秋開催のIAF総会にて承認される見込みです。国内ではDIS回付と同時にJIS案作成作業が開始され、9月にはDISに基づく原案が作成される予定です。なお、日本規格協会では対訳版(英−和対訳)を7月中旬〜8月上旬にかけて発売予定とのことです。
(株)グローバルテクノでは、DIS発行にあたり特別講演会「ISO14001改正最新動向」を開催いたします。本講演会では、TC207/SC1/WG5日本代表エキスパートである吉田敬史氏を招聘し、ISO/DIS14001逐条解説を速報します。
1996年発行以来、2004年の小改正を経て初の大改正を迎えるISO14001。お早めの情報収集をお勧めします。
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